ABOUT US

私たちについて

西から東へ――
文化のバトンを肥後からつなぐ。

文化は、古くから西から東へと流れてきました。
それは、シルクロードを越えて人と技、想いが受け継がれてきた軌跡です。
その流れを受け継ぎ、アナトリアのテキスタイル文化を日本へ、そして未来へ。
その始まりの地として選んだのが、ここ熊本。

それが、Art de Higo。

Message 代表メッセージ
EGINCI RAMAZAN

母から受け継いだ「手のひらの記憶」。
それを未来へつなぐことが、私の使命です。

私がこの仕事を始めたきっかけは、母の背中でした。


母は、国が保有するテキスタイル――キリムや絨毯、ソファー生地などの修復分野で指導者として活躍し、幼い子ども四人を抱えながらも、自宅で仕事に向き合う日々を送っていました。私は自然とその隣に座り、糸を染め、手のひらで素材を感じ、色を見つめる…。時を重ねるうちに、気がつけばテキスタイルの世界へと導かれている自分がいたのです。

その静かで確かな時間の積み重ねこそが、今の私を支える、かけがえのない原点となっています。


母方の家族は、18世紀後半、1780年代から続く絨毯職人の一族です。高位の人物や国賓に贈られる絨毯を織り、モスクや裁判官のために特別な一枚を仕立ててきました。時代とともに失われていった多くの技術と知識を、最後まで守り続けたのが、修復技術者としての母です。

私は、その技術を決して「過去のもの」にしたくありません。


絨毯は単なる敷物ではなく、そこには織り手の想いと時代の息吹、そして人々の暮らしが刻まれています。私は修理・修復・鑑定を通じて、一枚一枚に宿る物語を読み解き、未来へとつないでいきたいと強く願っています。

代々受け継がれてきた技術と、長い歴史に支えられた知恵を胸に。これからも私は、「本物」と誠実に向き合い、大切に守り続けていきます。

EGINCI RAMAZAN
(エギンジ ラマザン)

経歴

  • 幼少期より母の手仕事に触れ、15歳で起業。
  • 国立ミマール・シナン芸術大学(Mimar Sinan Fine Arts University)を主席で卒業後、テキスタイル文化を中心に国の文化復興と継承に尽力する。
  • 世界各地に残る国宝級の絨毯の修理・修復・鑑定に携わり、素材に刻まれた歴史や物語を次世代へ伝える活動を続けている。
  • 17世紀末に途絶えたイズニックタイル製造技術の復元研究に参加し、復元の実現に貢献。
  • トルコ民族舞踊の保存支援や、大手商社・上場企業との取引を通じ、伝統文化を現代社会へとつなぐ実践的な取り組みを現在も積み重ねている。
Philosophy 私たちの想い
Mission Image
Mission 使命

手織り絨毯をはじめとするアナトリアのテキスタイル文化を、本来の姿のまま記録・修復・継承し、数千年にわたり紡がれてきた無形文化遺産を、次世代へ正確に伝えること。私たちは、文化を「保存する対象」ではなく、生き続ける営みとして未来へつなぐ役割を担います。

Vision Image
Vision 目指す未来

手織り絨毯が、単なる装飾品や工芸品としてではなく、人々の暮らし、信仰、美意識、そして歴史そのものとして正しく理解され、尊重される世界。地域に根ざした技術と知識が失われることなく、次の世代へ自然に手渡されていく、持続可能な文化継承の循環を実現します。

Values 大切にしている価値観
真正性 Authenticity
時代や流行に流されることなく、素材・技法・文脈に忠実であることを何よりも重視します。
継承への責任 Responsibility
文化遺産は所有するものではなく、一時的に預かり、未来へ引き渡すものであるという意識を持ち続けます。
実践と研究の両立 Practice & Research
現場での修復・教育活動と、学術的研究の双方から、文化に誠実に向き合います。
人と文化への敬意 Respect
織り手、土地、歴史、そしてそこに生きた人々への敬意を忘れません。
時間を超える視点 Long-Term Perspective
目先の成果ではなく、百年先、千年先まで続く価値を基準に行動します。